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10秒の泣き笑い ノックアウト科(過去の作品)

クリスマスプレゼン  (まさひろ6歳)

私は仕事をしており、時折、ベビーシッターさんに頼むことがあります。
クリスマスも近くなったある日のことでした。正浩が0歳のときから、みてもらっている中村さんというベビーシッターさんが聞いたそうです。
「正浩君、クリスマスプレゼントは何がいい?」
すると正浩は、こう答えたそうです。
「中村さんがいるだけでいいよ。」
それを聞いた中村さんは、嬉しくて、娘さんにその言葉を話していました。
その2ヵ月後、中村さんは急な病で亡くなってしまい、この話を娘さんが、泣きながら話してくれました。
そばにいることが、どんなプレゼントよりも大切なことだと、改めて強く感じました。私は、仕事のため、毎日ずっと一緒にいられるわけではないけれど、一緒に過ごせる時間は、何よりも大切な貴重な時間です。これからも、できるだけ傍にいてやりたいと心から思いました。
(2018/12/25掲載)
中村さんとまさひろ君から、素敵なクリスマスプレゼントをいただいた気分です。

しあわせな顔  (ひろや5歳)

久しぶりに家族みんなで旅行に行った時のこと。ホテルの部屋に通されてベランダに出てみると、目の前には真っ青な海と空。普段は見ることができない素晴らしい景色に、私たちがしばらく見とれていると、息子は一人、景色は見ずに私たちの方を見てニコニコしていました。
私 「ひろくん、見てごらん。とってもきれいだよ。」
と言って景色を見せようとすると、ひろやが、
子 「パパもママもみーんな、しあわせ顔しているねぇ。よかったねぇ。」
と一言。普段忙しい私達は、どんな表情でいるのだろう?もっとゆとりを持って、子供と接するようにしたいと、反省した瞬間でした。
(2018/12/17掲載)
パパもママも、普段とは明らかに違う表情をしていたのでしょうね。その表情を見て、「よかったねぇ」と言えるひろや君、いいなあ。

ママのそばに  (あゆ3歳)

狭いアパートに四人暮らしの我が家。ある日、
母 「もっと広いお家に住みたいね。そうすれば、あゆのお部屋もできるよ。」
と話していると、
娘 「お部屋はいらないの。お部屋が出来たら、ママ、もっと遠くに行ってしまいそうなの。そばにいてほしいのよ。」
と悲しそうにつぶやく娘。
ハッとしました。弟が誕生してから愛情が半分こ。この一年間、ママのそばにはいつも弟がいて、寂しくてママの枕を抱っこして眠った夜もあったよね。
母 「今までごめんね。ずっとそばにいるからね。」
としっかり抱きしめました。
(2018/12/10掲載)
ママのそばにいられることが幸せ。家が広いか狭いかなんて、あゆちゃんには、どうでもいいことなのでしょう。

だいすきなともだち  (はすね3歳)

3歳の娘は、この日初めての体験をした。
母親である私の友人の子供は手がないのだ。生まれたときから片側の手がない。子供たち同士も同級生の私たちは、数年ぶりに再会し、子ども達を連れて遊びに行った。
娘に、何と説明するべきか考えていた。
「どうして?」「いたいの?」「おもしろい!」
そう思うのは当たり前だ。初めて出会うことだ。
自分と少し手の形が違うだけ。好きな遊びも同じで、何でも一人で出来るし、泳ぐのも得意。皆と違うから、彼にしか出来ない遊びもある。
子供達は、とても楽しそうに遊び、はしゃいだ。娘は帰りに、
「彼が一番大好き。」
と言った。
(2018/12/3掲載)
見た目は、自分の周りの人とは違っても、心は通じ合い、響きあうものがあったのでしょうね。だから、「彼が一番大好き」という言葉が出たのだと思います。

つよい  (たつひろ6歳)

子 「こわい。」
テレビ番組を観ていた息子が言った。病気により全身が棒のようになっていく女性の話でした。しかし、番組が進むにつれて、息子の表情が変わってきているのに気づいたので、
母 「どうしたの?」
子 「この女の人、すごいね。」
母 「どうしてすごいと思う?」
子 「だって、体があんな風になってるのに、泣かないで、周りの人に、ありがとうって言えるし。強いと思わない?」

彼女の懸命に生きる姿から、心の強さを感じた息子に、また成長を感じました。
(2018/11/26掲載)
難病の女性の生き方を見て、幼児がこんな風に考えるなんて、多くの大人は知らないのではないでしょうか。たつひろ君の感受性、すごいです!

魔法のことば  (ひかり3歳)

絵本の大好きな息子が、「これ読んで。」と持ってきたのは、泣いている迷子ちゃんに、三びきのたぬきが忍法で思い思いに笑わそうとしたり、おもちゃを出したりと、何とか泣きやまそうとするお話。
読んでやると、
子 「泣きやまないねぇ。」
続けて
子 「『お友だちになろう!』って言ったら泣きやむのにね。」
と。ほんとやね。その言葉に、母は何だかとても嬉しい気持ちになりました。
(2018/11/19掲載)
ひかりちゃんの体験から出た言葉かな。「お友だちになろう」「いっしょにあそぼ」は、幼児の心をつなぐ魔法の言葉ですね。

生きている意味  (くるみ5歳)

我が家は4人の子宝に恵まれ、毎日賑やかな日々を送っています。賑やかな明るい日もあれば、それぞれテンションの低い日もあり、喧嘩あり笑いあり、母親である私は、どんな日でも皆が集まり、傍に居ることが一番の幸せだなぁと感じています。
先日、長女(高校3年生)との何気ない会話の中で、
長女 「人って何のために生きてるん?って思うときない?」
母 「あるある!いくら頑張ってもうまくいかない時や、先が全く見えず不安な時!ママも人生で何度も、自分が何のために生きてるんやろう…と考えてしまうことあるよ。」

傍で聞いていたんでしょうね。一番末の娘、くるみが、
末娘 「人はな、誰かを助けるために生きてるんやで。」
私も長女も、驚きと同時に、一瞬で心が温かくなり、何十年も生きていて、明確な答えが見つからなかった歯がゆさも消えてしまいました。
なるほど!生きるって誰かを助けるためなのね。人はみな、環境や立場、それぞれ生きることへの思いは違うと思うけれど、私たち家族にとって大切な言葉として、深く心に刻み込まれました。
「雨にも負けず」や「二度とない人生だから」を朗読させていただいている末娘が通う幼稚園教育に、日々感謝しております。
(2018/11/12掲載)
わずか5年しか生きていないくるみちゃんが、即座に答えた「生きる意味」。自分だったら何と言うのか、思わず考えてしまいます。

信号の大切さ  (つむぎ4歳)

子 「ママ、信号ってどうしてあるの?」
と、幼稚園からの帰りの車内で、息子が私に聞いてきた。
母 「みんなが、自分勝手に走ったら危ないでしょう?だから信号に従って、運転してるの。」
と答えると、
子 「じゃあ僕たちは、信号に守られているんだね。」
日頃、時間ばかり気にして、早く青にならないかなと急ぐ私でしたが、息子の一言で、この信号に守られているし、歩行者を守らなきゃと心を入れ替える瞬間でした。
(2018/11/5掲載)
赤信号を見れば、「早く青になれ」としか思わないのが大人。「信号に守られている」という発想になるのは、幼児だけかもしれませんね。

まだ3歳  (まさみち3歳)

何度も同じことで叱っていた。
母 「まさみちは、お母さんのこと嫌いだから、言うこと聞いてくれないの?」
子 「お母さん、やさしいから好き。」
母 「……」

(毎日叱ってばかりで、優しいとはほど遠いのに)
子 「僕ね、まだ3才だからわからない。難しい。もうすぐ4才になるけん。わかるけん。ごめんね。」
母 「……」

私は、言葉を失いました。少々のいたずらに目くじら立てていた自分が恥ずかしくなりました。
(2018/10/29掲載)
本当に、なんと健気なんでしょう。「4才になったらわかるから、もう少し待って!」。こんな風に言われたら、何も言えなくなりますね。

病気さえ治れば  (りょうへい6歳)

父親が、病気で10日間入院しました。
母 「入院してたら、髪の毛がくさくなっちゃったね。」
父 「なかなか洗えないからな。」
母 「体も毎日拭いてるけど、すぐ、汗臭くなっちゃうね。」

隣で黙って聞いていた息子が、泣きそうな顔で一言。
子 「お父さんが一生懸命、病気を治しているのに失礼だよ。僕は、病気が早く治れば、それでいいんだよ。」
子供ながらに心配していたんだね。
優しく育ってくれて、嬉しくなりました。
(2018/10/22掲載)
りょうへい君が言う通り、「病気が早く直ればそれだけでいい」ですよね。 「お父さんに失礼だ」という言い方にはびっくりしました。

星の願い  (あらた6歳)

ある時、突然子供が言いました。
子 「ぼく、また生まれてくる時、ママの所がいいなあ。どうしたらなれると?」
私は、ちょっといじわるして、
母 「そーね。中学生になっても覚えてたらなれるよ。」
子 「ほんと?じゃあぼく、忘れないように毎日星にお願いするね。」

私は、このまま時が止まってくれたらいいのになあと思いました。そしてまた、
子 「ママ、生んでくれてありがとね。」
と言ったのを聞き、私は自分の親にこんな素晴らしい言葉を言ったことがあるだろうかと思いました。
今度言ってみようかな。
どんな顔するかな。
私みたいに、ギュッと抱きしめてくれるかな。
(2018/10/15掲載)
自分の母親に、「生んでくれてありがとう」と言ったことがある人は、どのくらいいるのでしょう。この言葉を聞けたお母さんは、幸せ者ですね。

娘の言葉  (あいこ6歳)

家族で食事に行ったとき、下の子がおばあさんを見て、
「汚い。」
と言って、指をさしました。その時、誰よりも早く、娘が弟の指の前に自分の手のひらを出し、
娘 「汚い汚い。本当に汚いね。私、ご飯食べる前に、手を洗うの忘れちゃった。」
と言って、弟を連れ出し、手を洗いに行きました。いつもは誰よりも行動の遅い娘が、誰よりも早く、みんなを助けてくれたことを、私は一生忘れません。
(2018/10/9掲載)
大人が、「どうしよう」と固まっているときに、とっさに、おばあさんを気遣い、こんな言葉が出るなんて…。あいこちゃんに脱帽です。

ママへ  (あおい5歳)

娘は、半年前に、癌で亡くなったママの写真に話しかけたり、お手紙を書いたりします。
「ママ、いつもいつもありがとう。たくさんそだててくれてありがとう。だいすきだよ。でも、おそらにいっちゃったね。いまはねんちゅうだよ。ひらがなもかたかなもじょうずになったよ。パパのおてつだいをしているよ。だからだいじょうぶ。げんきです。」
(2018/10/1掲載)
このような手紙を読むと、せつなくなりますが、同時に、たった5歳でも、前向きに、こんなに頑張れるんだなあと心から感心します。

誕生  (まみこ5歳)

夜、子供を寝かしつけていた時のこと。
私 「早く寝なさい!!」
娘 「ママ、まみちゃんが産まれた時、どう思った?」
私 「そうねぇ、嬉しくて嬉しくてこんな感じかな。」

私は、『ワァ〜』と言い、満面の笑みで顔をくしゃくしゃにして娘を抱き締めた。
娘 「ずっと、まみちゃんが産まれた時の『ワァ〜』って気持ちのままでいてほしいな。」
毎日、恐い顔で叱ってばかりですが、子供に尊い誕生の日のことを、思い起こされ、初心に返った瞬間でした。
(2018/9/25掲載)
お母さんの、優しさに満ちた満面の笑みが、目に浮かびます。心の中では、その思いがずっとあるのに、どうして表面には出てこないのでしょうね。

ありがとう  (あんな4歳)

夏休みもあとわずか。
母 「長いお休み、何が楽しかった?」
子 「……」
母 「海?お祭り?花火?…」
子 「違うよ。」
母 「うーん。おばあちゃん家?映画?虫取り?」
子 「違うよ!!ママといっぱい一緒にいたことだよ。」

と言われ、私ははっとしました。入園してから、こんなにべったりと過ごしたのは久しぶりで、こんな気持ちでいてくれたのだと、涙が出ました。お休みもいいものですね。ありがとう。
(2018/9/18掲載)
夏休みと言えば、家族揃ってのお出かけが多くなりますが、どこへ行くよりも、お母さんと一緒にいられれば幸せ、という幼児は、多いように思います。

勤労感謝の日  (たける5歳)

明日は、勤労感謝の日。幼稚園で、勤労感謝の日のお話を聞いてきたらしい息子は、家に帰るなり、
子 「母さん、明日は勤労感謝の日でしょ。で、勤労感謝の日って何?」
と尋ねてきた。日頃、仕事と家事に追われる私は、ここぞとばかりに、
母 「毎日お仕事しているお母さんに、ありがとうって言う日だよ。だから明日は、母さん一日ゴロゴロ寝ててもいいでしょ。」
と息子に言った。すると、少し憮然とした表情の息子…。そして、
子 「ボクは、明日、ありがとう言わない。」
はぁ?!と、ちょっと腹を立てている私に、息子は続けて、
子 「だってね、ボクはいっつも母さんに、『ありがとう』って思ってるんだよ!だから、明日だけ、『ありがとう』っては言わない!」
記念日だけの特別なありがとうではない、毎日毎日のありがとう…。大切なことを教えてくれたたける、あなたに感謝です。
(2018/9/10掲載)
「365日、ありがとう」なんですね。たける君のひとこと、心にぐっと突き刺さります。お母さん、幸せだなあ。

ほんとうに大切なこと  (さとき5歳)

テレビで、「結果は大事ではありません。考えて、頑張っていることが大切です。」と言っていました。
子 「そうなの?」
私 「何か変?」

と聞き返すと、
子 「だって頑張っても出来ない子はほめられないんだよ。」
どれだけ、幼い心を傷つけてきたのかと、本当に反省しました。子どもにも、人格があることを忘れずに、ゆっくりな息子と、ゆっくり歩いていきます。
(2018/9/3掲載)
確かに、出来ない子に対し、親も先生も励ましてはいても、褒めてはいないように思います。言葉がけ、考えないといけませんね。

子どもとの買い物途中  (4歳男子)

子どもと買い物途中、人気店に道路狭しと左右に車が駐車。私の車一台通れない道幅。私は、「迷惑駐車だなあ。通れないよ。」と思い、その場で待機。人気店で待っている人が言ってくれたのか、車の持ち主が出てきて、車を移動してくれました。その時、私は、「そんなところに駐車してんじゃねーよ。」と心の中で思い、相手の方には、頭を下げて先に進もうと思ったとき、子どもは、車の窓を開け、
「どうもありがとうございます。すみません。」
と大きな声で一言。相手の人も、
「こちらこそすみません。」
と。子どもの一言で助けられたと同時に、親としては、モラルの意味を考えさせられました。恥ずかしい気持ちです。
(2018/8/27掲載)
お母さんが、イラッとして怒った気持ち、よくわかります。たいていの人はそうなります。しかし、しかし……幼児はすごい。

神様、良い子をありがとうございます  (あきと5歳)

台所の片づけをしていて、夫が大切にしているグラスを1つ、割ってしまいました。私の反省の色が足りなかったのでしょう。激怒はしなかったものの、悔しさを抑え切れず、夫が息子に言いつけます。
父 「お母さん、グラス割っちゃったんだよぉ。どう思う?お母さんひどいねぇ。
すると息子が一言。
子 「お父さん、物より家族の方が大切なんだよ。」
胸が熱くなりました。
こんな未熟な両親の元で、良くぞこんな良い子に育ってくれました。
神様、ありがとうございます。
(2018/8/20掲載)
「物より家族が大切」。当たり前のことですが、時々忘れてしまうこともあるような気がします。冷静にひとこと言ったあきと君、すごいです!

みんなの気持ち  (なおたろう5歳)

息子には、小学一年生の姉がいます。姉の課題図書「クレヨンからのおねがい」を息子にも読み聞かせてみました。すると、
子 「ぼく、青色のクレヨンになりたい。だって青色は人気者でいろんな絵を描く時に使ってもらえるから。」
と感想を教えてくれました。
その翌日、息子がとても考え込んだ表情でこう言ったのです。
子 「ぼくね、やっぱり全部の色になってみたい。全部の色になってみたら、人気のある色もない色も、全部の色の気持ちがわかると思うから。みんなの気持ちがわかるって、すごく楽しいと思うんだ。」
クレヨンの色を通して、自分以外の立場や気持ちに興味を持てる、貴重な経験でした。
(2018/8/6掲載)
なりたい色を決めるという単純なことから、こんなに深く考えた5歳のなおたろう君。全部の色になりたい理由、大人では言えないひとことかも。

カニの横歩き  (こうが4歳)

子 「カニは楽しいのかな。」
私 「どうして?」
子 「僕は前にも横にも歩けるし、前転もできるけど、カニは横にしか歩けないやろ。」

普段から生き物が好きで、よく観察しているんだなぁと思いました。
(2018/7/30掲載)
「カニは横に歩くのは当たり前」と思っている大人には、涌いてこない疑問ですね。4歳児は、こんなことも考えるんですね。

魔女だって  (さや6歳)

年少の頃、主人公に選ばれた娘に、私はうれしくて
私 「沙耶、白雪姫で良かったね。魔女じゃ、イヤだもんね。」
娘は、満面の笑みで「ウン。」と言うのかと思ってました。しかし…、真顔になって、
娘 「お母さん、魔女だって、誰かがやらないといけない大切な役なんだよ。」
私は、自分の愚かさと、先生のご指導の良さに心を打たれ、ショックと感動で一杯になりました。
2年前のことですが、明確に覚えています。
私 「そうだよね。がんばろうね。」
(2018/7/23掲載)
主役をやりたーい!と駄々をこねる子もいると思いますが、さやちゃんのように言える子もいるのですね。本当に園の先生のご指導の賜物ですね。

気付かされたこと  (もとなり4歳)

工事中で、毎朝通る道が通行止めになって、迂回することに。自転車で方向転換しながら、
「迷惑だなぁ。」
と私が言った一言に、息子から喝が入りました。
「お母さん、迷惑だなんて言っちゃダメだよ。そんな風に言ったら、働いている人、悲しいよ。」
確かに。
参りました。
(2018/7/17掲載)
どうして幼児はこんな風に考えられるのでしょう。「相手の立場に立って考える」と言うのは簡単ですが実際には……。幼児はすごい!

良い虫?悪い虫?  (こうた6歳)

買ってきた殺虫スプレーを見て、
息子 「それ、ゴキブリやっつけるやつ?」
私 「そう。あとムカデとかクモとかハチとか、やっつけるの。悪い虫は、やっつけないと刺されたりして大変だからね。」

  スプレー缶にかかれているイラストを見て、ダンゴムシとアリを見つけた時のこと。
息子 「ダンゴムシさんは、丸くなって遊べるんだよ。アリさんは、一生懸命働いているんだよ。悪い虫じゃないよ。良い虫だよ!」
 大人にとっては悪い虫でも、子どもから見ると、興味ある生き物なんですね。
(2018/7/9掲載)
自分が嫌なものは容赦なく退治してしまう大人と、生き物に優しい幼児。根本的に見方が違います。大人は、なかなか幼児の心にはなれません。

妹は幸せ  (ほまれ4歳)

娘には、重い障害を持った三歳の妹がいます。娘と年が近いので、私がふと、妹のゆうきちゃんが元気になって、一緒に遊べたら、きっともっと楽しかったかな?と言ったのです。すると娘が、
「ゆうきちゃんはね。何もできないけど、心の中でいつも笑っているんだよ。心の中で、一緒に楽しんでいるんだよ。だからね、いつも幸せなんだよ。」
と言いました。
体が不自由で、出来ないことはたくさんありますが、出来ることの多さだけが幸せではない。このままでいいのだ。幸せなのだから。と実感した言葉でした。
(2018/7/2掲載)
目に見えることにとらわれがちな大人に対して、目に見えない心の中を見ている幼児。「大切なものは目に見えない」という「星の王子様」の言葉と重なります。

こころ  (たいき5歳)

お墓参りに行った日の就寝前に、
母 「きょう、たいくんとお墓参りに行ったね。」
息子 「うん。」
母 「お墓にお水をかけてあげたね。」
息子 「あつかったもんね。」
母 「そうね。ねえ、たいくん、お墓って何があるところ?」
息子 「こころ!」
   「だってあそこには、おじいちゃんたちのこころがあるよ。」
母 「?!(絶句)」
   「そうね。」

その言葉に、わたしの心は急に温まりました。子どもの心の成長を感じとることが出来た一日でした。
「お墓にあるのは骨」などという現実的な話ではなく、亡くなった人の「こころ」があると教えてくれたたいき君。脱帽です。

いちばん大切なところ  (まどか6歳)

今年の夏は、私の母が入院して手術をしたり、祖母が他界するなど、身辺に大きな変化がありました。娘にも、おばあちゃんのこと、ひいおばあちゃんのことを話しましたが、私は落ち込むばかりです。そんなある時、
「ママ、からだの中でいちばん大切なところって、どこだか知ってる?」
突然の質問に戸惑う私。
「それはね、"えがお"だよ。」
と微笑む娘。
滅入っていた私は、娘の"えがお"に励まされ、救われました。
"えがお"の素晴らしさ、大切さを改めて実感しました。娘に感謝です。
「笑う門には福来る」と言いますが、笑顔が幸せな気持ちをもたらすことを6歳のまどかちゃんは体験を通して気付いたのでしょうね。

みんな大好き  (しゅう4歳)

年中になり、幼稚園が楽しくて仕方ないらしく、土日になると、早く幼稚園に行って、お友達と遊びたいと言うようになった。
私 「幼稚園で誰と仲良しなの?」
  と聞くと、
息子 「ぼくはみんなと仲良しだよ。だから、誰とかは選べないなぁ。」
   平和主義者だなと思いつつ、仲良しのお友達が欲しくないのか聞いてみると、
息子 「ぼくがみんな大好きだったら、みんなもぼくを大好きでいてくれるでしょ?だから、みんな大好き。」
   このままの息子でいてほしいと、心から思った一言でした。
4歳にして、こんなことが言えるなんて!まず自分が相手を思うこと。こんな気持ちをみんなが持ち続けられたら、いじめやいじわるもなくなるのに。

優しい気持ち  (れん6歳)

時間に追われて急いで車を運転していた私。前の車が、とてもゆっくり走っているのでイライラしていました。
「前の車、遅すぎるやろ!」
文句を言う私に、
「う〜ん、一緒に乗っとる子供の体調が悪いんやない?そしたらゆっくりでしょ?」
と、娘が言いました。
「ママが、もう少し早く家を出たら良かったんちゃう?」
息子が続けて言いました。
「……。」
返す言葉もなく反省する私。子供たちの素直で優しいところ、大切にしていきたいです。
大人には決して出来ない考え方です。 「相手の立場に立って考える」と言うのは簡単ですが、実際にはなかなか出来ないもの。特に時間がないときは。

いちばんはパパ  (ひろしげ5歳)

ママ 「ああ、旅行のしたく三人分、大変なんだから。」
息子 「ママ、パパは運転するんだよ。ママとぼくは、乗っているだけだよ。ママもたいへんだけど、 パパはもっとたいへんなんだよ。」
子供に教えられた母親です。
ちょっと愚痴ってしまったママが恥ずかしくなるような、立派なひろしげ君の言葉です。 パパの大変さまで思いをはせることができるなんて優しいなあ。

やさしい声  (たかし2歳)

「おかあさん。やさしい声で言って。」
泣きながら三男が訴えてきた言葉にはっとしました。
私、何やっているんだろう。
残業から急いで帰り、三男のお迎え。買物、帰宅、三兄弟の片付け、食事の準備、次男の宿題の相手、よう やく夕食。三兄弟がふざけて、夕食をがしゃーんとひっくり返す。と同時に、私の頭の中もどっかーん。怒鳴 っても仕方ないと分かっていても、口が勝手に動く。優しさのかけらもない私の言葉に比べ、三男の言葉はと ても短く心に響く優しいものでした。
ごめんね。優しい声で、短い言葉で、わかりやすく話せるように気をつけるね。
ママの怒りの炎は、いったん点火するとどんどん大きくなり、最後には収拾がつかなくなることも。 しかし、幼いわが子の一言が強力な消火剤になる。

ありがとう  (かずは5歳)

我が家は自営業のため、日中も夫婦で一緒にいることが多いです。その日は、些細なことから夫婦喧嘩になり、仲直りしないまま保育園の迎えの時間に。バスから降りてきた娘と一緒に歩いていると、
娘 「ママ、元気ないね。」
私 「ママはどうしてパパにやさしくできないのかなぁ。」
つい本音がポロリ。すると、
娘 「それはねぇ、ありがとうの気持ちが足りないからだよ。」
私 「……。」
その通りです。娘から教わるなんて、情けない親です。
その一言で、夫と二人大いに反省。そして、久しぶりに話し合いの時間をプレゼントしてくれた娘に、とても感謝しました。
不満だけはいつの間にか蓄積し、ありがとうの気持ち(=感謝の気持ち)は、日々薄れていく? 本当に大事なことを、幼児は見抜いているようです。
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