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10秒の泣き笑い 幼児ならでは科

草に毛布?!  (のの4歳) 新着

冬のある日、娘とお散歩をしていた時のこと。「寒いし茶色に枯れた植物ばかりで散歩もめんどうだな」と心 の中で思いながら、綿毛をつけた雑草の茂みを通り過ぎようとした時、
子 「草たちも寒くて毛布かけてるんだね。」
意味が分からず聞き返すと、
子 「だって草さんも寒いから、ふわふわの毛布かけてるんでしょ。ののちゃんみたいにママにかけてもらったのかな〜。」
と、枯れ草に残る綿毛を指しながらニコニコする娘。
子どものものの見方にハッとさせられ、思わず心があたたかくなりました。
(2019/7/16掲載)
身の回りのものにも自分と同じように心があると思う幼児。自分が感じるのと同じように草も感じていると考え、心を寄せるのでしょうね。草のママに会ってみたいですね。

やさしさとおもいやり  (かずや5歳)

お祭りで金魚すくいをしていた時のことです。五歳の息子がなかなかすくおうとせず、目をキョロキョロさせています。私が、
母 「どれでもいいのよ。」
と言うと、
子 「お友達、一緒にすくってあげたいんだよ。でも、よく分からないんだ。」
その話を聞いていた主人が、
父 「みんな友達だから大丈夫だよ。」
と言ってくれたので、とっても安心したかのような顔になり、金魚すくいを楽しんでいました。
帰り道、二匹すくえた金魚を見ながら、
子 「今度のお祭りで、お友達をもっとふやしてあげるよ。楽しみにしていてね。」
その話を聞いて、心がポッとあたたかくなりました。
(2019/7/8掲載)
大人が金魚すくいをするときは、どうやったら破れずに、たくさん金魚をすくえるかばかり考えるように思います。幼児ならではのやさしさですね。

虫の気持ち  (はるき3歳)

夏休み、父親と昆虫採集に出掛けて帰宅しました。息子の手足は蚊に刺され、あちこち真っ赤でボコボコに腫れています。とてもかゆそうで薬を塗りながら、
母 「うわぁ、酷かったねー。」
と言うと、息子の返事は、
子 「ううん、酷くないよ。蚊は、晴君が大好きだからいっぱい来たんだよ。わーい、嬉しいなー、って言いながら飛んで行ったよ。」
との事。
普段、来ると迷わず叩いてしまう虫も、息子にとっては嫌な存在ではないようです。いつもは、周りと違うことばかりする息子を注意する事もありますが、変わった考えを持つのも悪くないと思いました。
(2019/7/1掲載)
自分が、蚊に刺されたかゆみがあるはずなのに、「友達」としてとらえられる3歳児。はるき君みたいな人間ばかりだったら、蚊はさぞかし嬉しいでしょうね。

お魚さんのなみだ  (すばる4歳)

魚屋さんで、頭のついた魚があると興味津々。一匹ずつ見て回り、私が見ていないすきに魚の目をつついて回ります。
母 「お魚の目をさわらないで!売り物にならなくなるでしょ。」
子 「ママ、あのお魚全部売れるかなあ。」
母 「昴は魚が好きなので。お魚屋さんになる?でも目をさわりながらお魚売らないけどな。」
子 「目をさわってるんじゃないよ。お魚の涙をふいてあげてるの。お魚がね、海で楽しく遊んでいたのに、食べる為に釣られちゃったの。それなのに、買ってくれないのって、魚屋さんのところでお目々をウルウルしてるから、かわいそうだなって。僕、魚屋さんになったら、涙をふきながら売ってあげるよ。」

(2019/6/24掲載)
ウーン!考えてしまいますね。大人には、いたずらに見えてしまう行動に、こんな深い思いがあるなんて。昴くんの言葉に、世界中のお魚の涙が止まらないのでは?

小さなお話  (女子5歳)

夏の暑い日、娘と2人で自宅近くの山の中にピクニックに出ました。滝で水遊びをしてお弁当を食べ、持って来た色鉛筆でお絵描きをします。陽がやや傾き始め、ツクツクボウシが森に鳴き出した頃、黙ってお絵描きしていた娘が、顔を上げてふっと、
娘 「かわいそうかわいそうって鳴いてるんだよ。」
と呟きました。ツクツクボウシの鳴き声が、「カワイソウ」とは意外に思い、
私 「何でかわいそうって鳴くんかねえ。」
と尋ねると、
娘 「森の木はおめめがないからかわいそうって鳴いているんじゃなあい?」 と答えます。「この子は私が漠として過ごしたこのひと時の間にも、静かに目を見はって色鮮やかな世界を感じたり、生き物の声に耳を傾けたりしていたのだろうか。」と、小さなお話を紡いだ娘の心を尊く感じた出来事でした。
(2019/6/17掲載)
「すべてのものには心がある」と思う幼児にとっては、ツクツクボウシの鳴き声も、「森の木はかわいそう」と聞こえたのでしょう。こういう心を、人間はいつなくすのでしょう。
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